【6月環境月間のSDGsプロモ事例】資生堂サステナブルキャンペーンにドラえもん登場
6月5日は「世界環境デー」。6月は環境月間と定められています。
日本では2020年頃から「サステナビリティ広告元年」と言われ、SDGsや環境課題への対応、ダイバーシティの取り組みを企業広報の一環として取り入れる動きが盛んになってきました。
最近では、このような活動がさらに一歩進み、広報的な活動だけでなく、実売につながるプロモーションの一環としてサステナブル視点を取り入れる企業も増えています。
5月には資生堂のスキンケアブランド「エリクシール」がグローバルサステナビリティキャンペーンの一環としてドラえもんとコラボレーションしたムービーやキャンペーンを発表しました。その他の事例も交えてSDGsプロモーション、サステナブルマーケティングへのキャラクター活用の可能性をご紹介します。
ドラえもんとのコラボは2年目。
2022年はドラえもんデザインボトルの商品も販売
資生堂のスキンケアブランド「エリクシール」は、詰め替え商品の活用促進を通じてプラスチックごみの削減を目指すグローバルサステナビリティキャンペーンの一環として「ドラえもん」とコラボレーションしたプロモーションを展開しています。この取り組みは2021年に続く2年目の展開。
「大切な人との未来のために、今、私たちができること。」をテーマにしたスペシャルムービーの公開や詰め替え商品の購入を促進するノベルティキャンペーン、ドラえもんデザインボトルの販売などが行われています。
>参考:エリクシール サステナビリティページ
https://www.shiseido.co.jp/elixir/sustainability/?rt_pr=trl18(
※当社のコーディネート事例ではありません。
21年のスペシャルムービーでは、しずかちゃんママとしずかちゃん、大人になったしずかちゃんとノビスケが登場し、未来の子どもたちを想う気持ちが表現されています。また22年の最新ムービーでは、「22世紀からのメッセージ」をテーマにドラえもんのいる未来のためにプラスチックごみを減らそうというメッセージが描かれています。スペシャルサイトでは、第二弾、第三弾のムービー公開も予定されており、今後も注目です。
- 2021年のスペシャルムービー
- 2022年のスペシャルムービーVol.1
販促施策では、化粧水・乳液の「本体1品+つめかえ用1品」または「つめかえ用2品」を購入した人にドラえもんデザインのエコバッグをプレゼントするキャンペーンを展開。また7月からは、ドラえもんデザインボトルと詰め替え用の化粧水セット・乳液セットが数量限定で販売されます。
エイジングケアを行う大人向けブランドの商品として意外な組み合わせではありますが、キャラクターのかわいらしいボトルをきっかけに詰め替え習慣の認知・普及を促進することを目指しているそうです。また、同ブランドの詰め替え用パッケージは日本だけでなくアジアでも普及してきており、グローバルなサステナビリティキャンペーンのキャラクターとして世界で認知の高いドラえもんが採用されたものと思われます。
キャラクターを活用したサステナブルマーケティングの事例は他にも
【バーバパパ】【ノッポさんとゴン太くん】
エリクシールの事例からも伝わってくるように、キャラクターとのコラボレーションは堅くなりがちなSDGs、サステナビリティのテーマを親しみやすい表現に変換する効果があります。また、サステナブル活動に取り組む企業姿勢をPRしながらプロモーション施策にも結びつけるなど、幅のある展開がしやすくなるという側面もあります。
上記のほかにも、サステナブルマーケティングにキャラクターが活用されている例を確認してみましょう。
【PLAZA】バーバパパをナビゲーターに環境活動を促進
ライフスタイルストア「PLAZA」「MINiPLA」を展開するプラザスタイルは、世界中で愛される絵本発のキャラクター「バーバパパ」が地球に変身したアートを用い、環境活動をPRしています。同社ではグッズ売上やショッピングバッグ売上の一部を緑化活動や森林保全活動を行う基金に寄付するなどの活動を行っています。
※当社のコーディネート事例ではありません。
キットカット紙パッケージ化をPRするCMに懐かしの「ノッポさんとゴン太くん」
ネスレはプラスチック使用量削減のため「キットカット」の大袋タイプの外袋を紙パッケージに変更しました。これに伴うPRの一環として「できるかな(NHK教育1970年~1990年放送)」に出演していたノッポさん(高見 のっぽさん)・ゴン太くんをテレビCMに起用しました。工作の楽しさを伝えるノッポさんが紙パッケージで「折り鶴」を作り、紙パッケージ化を親しみやすく訴求しています。
※トキオ・ゲッツのコーディネート事例です。
環境・SDGs関連の記念日・イベント情報もヒントに
このように、サステナブルマーケティングのナビゲーターとして採用されたキャラクターは、消費者とのコミュニケーションの仲介役として、またサステナブルのテーマに連動した販促活動のキャラクターとして活躍することが期待できます。
ちなみに、6月の「世界環境デー」「環境月間」だけでなく、SDGsや環境保護に関する記念日やイベントは年間を通してあります。このような記念日のタイミングをきっかけにサステナブルを切り口としたPR活動やプロモーションを実践するのも良いかもしれません。
- 9月22日 SDGs週間(GLOBAL GOALS WEEK)
- 10月16日 世界食糧デー
- 11月20日 世界子どもの日
- 12月10日 世界人権デー
- 12月 地球温暖化防止月間
- 12月 100万人のキャンドルナイト(冬至)
- 3月22日 世界水の日(World Water Day)
- 4月22日 アースデイ
- 6月8日 世界海洋デー
- 6月 100万人のキャンドルナイト(夏至)
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