年末に向けて!おそうじ・洗剤のコラボキャンペーン事例まとめ
年末商戦に向けて店頭キャンペーン等の企画の追い込みをしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。年末といえば大掃除ですが、近年ではスーパーマーケットやドラッグストアなどで販売される洗剤などの店頭キャンペーンでもアニメやキャラクターとのコラボ企画を目にすることが増えました。
そこでこの記事では、意外と多い日用品(洗剤・掃除用品など)とアニメやキャラクターとのコラボキャンペーンの事例をご紹介します。商品分野別のコラボ企画の情報を知りたい方は、ぜひ参考にしてください!
日用品(洗剤・掃除用品など)のコラボ企画の特徴は?
日用品(洗剤・掃除用品など)の購入者は主婦層が中心。ターゲット層からすると意外に思えますが、スーパーやドラッグストアで販売する日用品のキャンペーンにもアニメ・キャラクターとのコラボ企画が増えています。
その理由としては、以下が考えられます。
- アニメファン層の年齢層上昇
例えば、新世紀エヴァンゲリオンが初めてテレビ放送されたのは1995年(27年前)、オタク文化を大衆的に表現して話題となったドラマ「電車男」が放映されたのは2005年(17年前)です。アニメやキャラクターのファンであることが一般化してから15~20年が経つ現在、アニメファン層の年代は若い世代だけでなく30代、40代~と広がってきています。そのため、スーパー、ドラッグストア等の客層である主婦層にもアニメ作品の認知は広まってきているものと思われます。
- 親子で楽しめるコラボ作品選び
近年の日用品コラボキャンペーンでは「旬の話題アニメ」または「昔から知られる名作アニメ/キャラクター」と組んだ企画が目立ちます。どちらの場合にも共通するポイントは親子で楽しめるような作品選びやキャンペーン設計にすることです。
旬の話題作であれば、前述のようなアニメに抵抗のない(どちらかといえばアニメが好きな)親世代と人気アニメのノベルティがほしい子世代のニーズがマッチします。また、名作アニメ/キャラクターでは、作品が「懐かしい」親世代と、キャラクター自体のかわいらしさ・かっこよさに惹かれる子世代の興味を集めるのがポイントになります。実際に商品を購入する・使う主婦層だけでなく、子ども世代の興味も引き付けられると、購買の動機付けによりつながります。
- 関連する複数の商品やシリーズ商品でコラボキャンペーンを展開
日用品のコラボ企画では、おそうじ関連商品や同メーカーが販売する洗剤シリーズなど、複数のブランド・商品を対象商品にすることが多いです。日用品の販促施策では売場で商品棚を確保することが重要ですが、複数のアイテムを対象として大きなキャンペーンを展開することで、棚の確保や費用対効果を高める効果を狙えます。
- オリジナルパッケージの商品化を行う場合も
キャンペーンとあわせてオリジナル絵柄のパッケージを使用した商品化が行われるケースも多いです。理由としては、パッケージ自体にキャラクターを使用することでPOPが置けない店舗でもキャンペーンの情報を発信できること、オリジナル商品をリリースすることで店舗で優位な棚を獲得できる可能性があることなどがあります。
日用品(洗剤・掃除用品など)のコラボ企画の事例
掃除用品・洗剤などとアニメやキャラクターがコラボしたキャンペーンの事例を具体的にご紹介します。
※トキオ・ゲッツのコーディネート事例ではありません。
アニメ「鬼滅の刃」×花王「年末そうじキャンペーン」
花王株式会社は2021年、アニメ「鬼滅の刃」とコラボした年末そうじキャンペーンを実施しました。年末の大そうじに家族で楽しく取り組んでほしいとの狙いから、複数ブランドでのコラボパッケージ商品の展開やTwitterを利用したキャンペーン、クローズドキャンペーンを実施。ノベルティは年末らしく、ポチ袋や正月かざりを作れる折り紙セットなどが設定されていました。店頭POPのコードを読み込むことでしか手に入らないノベルティなど、店頭を盛り上げる工夫がされていたことが印象的でした。
参考URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001281.000009276.html
東京リベンジャーズ×LION「NANOX」洗濯リベンジャーズキャンペーン
ライオン株式会社は2022年6月~、トップ スーパーNANOX(ナノックス)シリーズと人気アニメ「東京リベンジャーズ」がコラボしたキャンペーンを展開しました。コラボパッケージ商品の販売のほか、アクリルスタンドなどのノベルティが当たるクローズドキャンペーンを実施。
一見、洗濯洗剤と作品のテーマが離れているように見えますが、「リベンジ」というコンセプトでうまくまとめられています。若年層の興味喚起も目的とされており、Twitterのフォロー&リツイートで当選確率が上がる仕組みになっていました。
参考URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000079896.html
「名探偵コナン」×LION家事にまつわる時間泥棒を逮捕せよ!キャンペーン
ライオン株式会社は2022年3月~、劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(2022年4月公開)とコラボレーションしたキャンペーンを実施しました。対象商品は「トップ スーパーNANOX」「ソフラン プレミアム消臭」「ルックプラス」「CHARMY Magica」「リード」など幅広く、衣類用洗剤、住まいの洗剤・消耗品をブランドを横断して対象にしています。キャンペーン形式はシンプルなクローズドキャンペーンですが、ノベルティはアクリルスタンドなどアニメファンの心をつかむ内容になっています。
参考URL:https://www.atpress.ne.jp/news/301840
ドラゴンボール × 花王「おそうじ戦士キャンペーン」
花王株式会社は2018年2月には、アニメ「ドラゴンボール」とコラボした商品販売やキャンペーンを行いました。浴室用洗剤「バスマジックリン」、浴室用カビ取り剤「強力カビハイター」、住居用そうじシート「マジックリン ピカッと輝くシート」、トイレ用洗剤「トイレマジックリン」、トイレ用おそうじシート「トイレクイックル」など複数ブランドにまたがり、ドラゴンボールパッケージの商品を展開。アニメ声優さんが演じるオリジナルWebアニメも公開しました。
参考URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000699.000009276.html
「リトルツインスターズ(キキ&ララ)」×ダスキン「キッチンキラキラキャンペーン」
こちらは掃除関連の商品ではなく、清掃サービスのキャンペーンです。株式会社ダスキンは、2020年4月~、サンリオのキャラクター「リトルツインスターズ(キキ&ララ)」とコラボレーションし、キャンペーンを展開。キッチンクリーニングを申し込んだ方に、オリジナルの絵柄を使ったかわいいグッズをプレゼントする企画でした。主婦層にとって懐かしく、かわいいキャラクターと「キラキラ」にきれいにするコンセプトがマッチしたキャンペーンです。
参考URL:https://www.duskin.co.jp/news/2020/0401_01/
まとめ:日用品キャンペーンから店頭販促を前提としたコラボ企画のコツを学ぼう!
ご紹介したように、掃除用品・洗剤などのキャンペーンは店頭販促と連動することが前提であり、店頭での露出(棚の確保)と販売促進、SNSキャンペーンなどでの話題づくり、ファン心をつかむノベルティなど多様な要素をキャンペーンの仕組みに取り込んでいることがわかります。
これから訪れる年末や新生活シーズンは、日用品の販促も盛んに行われるシーズン。ぜひこのような事例を参考にしてみてください。