コラボキャンペーンの王道ノベルティパターン5選を事例とともに解説!
アニメやキャラクターと企業がコラボしたキャンペーンに、魅力的なノベルティ(景品)は欠かせないアイテムです。
コラボキャンペーンの事例をリサーチすると、さまざまなノベルティが活用されていることがわかります。しかし「実際、どのようなノベルティがうけるのかわからない」「目的に合ったノベルティの選び方がわからない」などの課題を感じる方もいるのではないかと思います。
この記事では、アニメやキャラクターとコラボしたキャンペーンでよく使われるノベルティの種類を事例とともにご紹介します。
コラボキャンペーンのノベルティ選定のポイント
アニメやキャラクターとコラボしたキャンペーンでは、キャラクターのイラストやデザインを施したノベルティを景品に活用するのが一般的です。とはいえ、市場にアニメ・キャラクターグッズは多く出回っており、ファン層にキャンペーンに参加してまで「ほしい」と思ってもらえるノベルティはどのようなものか…?という点は常に課題としてあります。
多くの販促キャンペーンに当てはまることですが、消費者は「ここでしか手に入らない」ものに惹かれる傾向があります。そのため、アニメやキャラクターとのコラボキャンペーンでも、キャンペーン限定のオリジナルイラストを活用するなど「そのキャンペーンならでは」の価値を付与することが重要になります。
また、アニメやキャラクターを活用したキャンペーンの特性として、ファン層の「コレクション欲」を意識することもポイントです。アニメファンのなかには、好きな作品のグッズを集めたい層も多く、作品に登場する複数のキャラクターのそれぞれのグッズをコンプリートする、限定の絵柄が使われたグッズを集めるなどして楽しむ傾向があります。
- コラボ限定のイラストを使えるとGOOD
- 限定イラストを使用できない場合も、キャンペーンコンセプトに合ったイラストやレア度の高いイラストを使えるとベター
- 集める楽しみが感じられるノベルティ(複数のデザインパターン)もマッチ
コラボキャンペーンのノベルティパターン5選
では、アニメやキャラクターとコラボしたノベルティのよくある例を実際にチェックしてみましょう。
※掲載する事例はトキオ・ゲッツのコーディネート事例ではありません。
(1)激レアこだわりグッズ・再現系グッズ
コラボした作品の中で出てくるアイテムにそっくりなグッズやぬいぐるみなど、作品ファンが思わずほしいと感じるようなこだわりのグッズをノベルティとして進呈するケースです。このようなノベルティは「版権元の監修に時間がかかる」「造形にこだわりが必要で制作費用が高額になる」など制作のハードルは比較的高くなりますが、再現性やユニークさで話題化を狙う効果があります。
プレミア感を出すため進呈数は少なく設定し、Twitterキャンペーンなどのオープンキャンペーンの仕組みを取る場合が多く、SNS上の拡散でキャンペーンの認知を高められます。
(2)商品カテゴリやキャンペーンテーマに合ったキャラ画像入り実用グッズ
コラボする作品のロゴやキャラクター画像などをデザインに取り入れた実用的なグッズを景品に設定するパターンです。商品・サービスとの関連性やキャンペーンコンセプトに合ったグッズを選ぶことが多く、例えば商品が食品系なら食器・タンブラーなど、キャンペーンコンセプトが「おでかけ」系ならトートバッグ・レジャーシートなどが採用されます。
イメージの合う実用的なアイテムにキャラクターやロゴをプリントしたノベルティは、アイテムの選択肢が多く、制作費もコントロールしやすいことからクローズドキャンペーンの景品として多く取り入れられています。進呈数を比較的多く設定でき、コラボ企画ならではの特別感も両立できる選択肢です。
(3)コレクション系・低単価グッズ
アイテムとしてはよくあるもの・低価格なものですが、複数パターンのデザインを用意したグッズを景品とするパターンです。
よく活用されるのは、クリアファイル、ステッカー、コースター、アクリルスタンド(アクスタ)、カード、マルチケースなど。これらのアイテムにキャンペーン限定の描き下ろし・描き起こしイラストや、SDキャラクター(ミニキャラ)バージョンのイラストなどを施し、複数のデザインを用意することでファン層の「コンプリート欲」を高めます。
制作単価が比較的安く、省スペースで保管や発送もしやすいため、進呈数を多く確保したい場合にマッチします。店頭での手渡しも可能なため、コンビニエンスストアや流通店舗のクローズドキャンペーンの景品として「各店舗先着〇個」などの設定で景品として活用されることもあります。
(4)キャラ画像入りオリジナルギフトカード
QUOカードなどのギフトカードに、キャンペーン限定のオリジナルイラストなどをプリントしたものを景品とするパターンです。
ギフトカードは、仕様が定まった平面印刷のみのため制作が比較的容易かつ、発送の際もコンパクトなため、どの分野でも重宝されるノベルティの定番。コラボキャンペーンでは、描き下ろし・描き起こし画像などを使用することで定番ノベルティの付加価値を高められます。
(5)キャラ画像を使ったデジタルノベルティ
デジタルノベルティは発送が不要かつ大量配布ができるのが最大のメリットです。コラボキャンペーンでは、デジタルノベルティにキャラクターのイラストなどを活用することでより価値を高められます。
アイテムとしてはスマートフォンなどで使える壁紙画像が定番ですが、最近ではフォトフレームや診断系コンテンツの診断結果、メッセージカードなどユーザーがオリジナルの画像をダウンロードできる仕掛けでSNS上での拡散を狙う場合もあります。
デジタルノベルティをオープンキャンペーンの景品としたり、ユーザーが撮影したフォトフレーム写真を投稿することをキャンペーン参加条件にするなどSNS上での話題促進やUGC創出のきっかけとして活用する場合もあります。
まとめ
ご紹介したように、コラボキャンペーンの景品の選択肢には傾向があり、キャンペーンの狙いや作品側ができることを擦り合わせて適切に設計することが必要です。また、事例からもわかるように、これらのノベルティは複数のアイテムを組み合わせてキャンペーンを構成することもよくあります。「認知・話題」「参加者数」「販促効果」などそれぞれの目的にマッチする景品を設定し、情報公開のタイミングも含めて企画を設計することでよりキャンペーンの効果が高められるでしょう。
アニメ・キャラクターを活用したキャンペーンのノベルティを検討する際には、ぜひこのような例を参考にしてみてください。