コナン劇場版・初の興行収入100億円突破!盛り上がりの背景と最近のコラボ例
例年劇場版を公開するたびに興行収入を更新する劇場版「名探偵コナン」。23年4月に公開された劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』がついに興行収入100億円を突破し、盛り上がりを見せていることをご存じですか?
長年、多くの人に愛され続け、コラボ企画でもおなじみの「名探偵コナン」。今回の記事では、劇場版の魅力やこれまでのコラボ事例を改めて振り返り、ご紹介します。
「名探偵コナン」のすごさとは…?
「名探偵コナン」といえば、知らない人はいないほどロングランヒットを続けている漫画・アニメですが、改めてそのすごさ、人気ぶりを振り返ってみましょう。
- 名探偵コナンは青山剛昌さん原作の漫画
- 週刊少年サンデーで1994年から連載開始し、現在も連載中
- コミックスの累計発行部数は2億7000万部を突破(2023年2月時点)
- 1996年からアニメ放映が開始し、現在も継続中
YouTube(公式の)に公開されたシーズン1第1話は再生回数500万回以上、3万以上の高評価!
参考リンク(アニメ公式サイト):名探偵コナン
「名探偵コナン」の劇場版のすごさは…?
1997年からは劇場版アニメが公開されています。コロナ禍の2020年は公開がありませんでしたが、それ以外は毎年4月に公開されています。2023年までに公開された劇場版は特別版を除いて26作。全作ではありませんが、回を重ねるごとに興行収入を伸ばしており、はじめは10億円台だった興行収入が20億円、30億円、40億円と伸びていることがコナン劇場版が「すごい」といわれる所以です。
そして、2023年に公開された『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』は公開24日で、コナン劇場版史上初の興行収入100億円を突破しました。6月時点での興行収入は125億円、観客動員数は886万人を超えています。
※データ参考元:<名探偵コナン 黒鉄の魚影>興収125.6億円突破 886万人動員(MANTANWEB) – Yahoo!ニュース
近年の「名探偵コナン」が話題化する背景には、サブキャラクターの人気上昇があります。
興行収入90億円台を初めて突破した2018年公開の劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』では、公安警察所属の「安室透」をメインにしたストーリーで大ヒットを記録。インターネット上では「安室透を100億の男に」のハッシュタグが話題になりました。
それから5年たった本年の劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』は、コナンと同じく小学生の姿になってしまった科学者「灰原哀(宮野志保)」がキーパーソンのストーリーであったため、Twitter上では「哀ちゃん100億円の女」がトレンド入りし、たくさんのお祝いコメントが投稿されました。
また、同作の舞台である八丈島は今、劇場版コナンの「聖地巡礼」で訪れるファンでにぎわっているといいます。
【トピックス】
小学館から発行される「女性セブン」の創刊60周年記念号の付録に、灰原哀の「おくすり手帳」とちびキャラのペーパークリップ」が採用されました。コナンに登場するキャラクターを「推し」て楽しむ女性からの人気が高いことがうかがえます。
「名探偵コナン」のコラボ企画にはどんなものがある…?
劇場版を中心に改めて大きな話題を呼んでいる「名探偵コナン」は、昔からさまざまな企業とのコラボ企画を実施しています。ここでは「名探偵コナン」の最近のコラボレーション企画に注目し、ご紹介します。
※紹介する事例はトキオ・ゲッツのコーディネート事例ではありません。
江崎グリコ「オカシな謎を解き明かせ!キャンペーン」(2023年)
江崎グリコは劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』とコラボレーションした「オカシな謎を解き明かせ!キャンペーン」を実施しました。対象の菓子を購入して応募すると、コナンオリジナルグッズが抽選で当たるキャンペーンを実施。
「プリッツ」「カプリコ」「メンタルバランスチョコレートGABA」「アーモンドピーク」などの商品で、謎解きとオリジナルボイスなどが楽しめるコンテンツも展開しました。
※プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000350.000001124.html
カゴメ×「名探偵コナン」|「彩色(さいしき)の祝祭(ベジフェス)」キャンペーン(2022年)
カゴメは「野菜生活」シリーズなどを対象に「名探偵コナン」とコラボレーションしたキャンペーンを展開しました。キャラクターをデザインしたパッケージの商品の販売や、コラボCM、クローズドキャンペーン、WEB上で楽しめる謎解きなど多彩な企画が実施されました。
※プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000154.000010752.html
トンボ学生服×「名探偵コナン」キャンペーン『桜色の記念品(さくらいろのメメント)』(2022年)
トンボ学生服は「名探偵コナン」とコラボレーションし、春の入学・進学を応援するキャンペーンを実施しました。商品購入者に対しトートバッグなどをプレゼントするクローズドキャンペーンを展開するほか、トンボ学生服が作る帝丹高校制服レプリカが当たるオープンキャンペーンなどを実施。キャンペーンタイトルとして、劇場版コナンでおなじみの漢字をカタカナ読みさせる表現を採用しているところがユニークです。
※プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000107733.html
名探偵コナン×カレーハウスCoCo壱番屋キャンペーン(2021年)
2021年に公開された劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』の公開に合わせて実施されたキャンペーンです。同作は、安室透と同様に人気のサブキャラクター、FBIの「赤井秀一」がキーになる物語で、同キャンペーンでも赤井をメインにしたキャンペーンビジュアルや謎解きコンテンツが展開されています。
※キャンペーン特設サイト:https://www.ichibanya.co.jp/cp/conan/
まとめ:サブキャラクターを含む「推し」が改めて作品の盛り上がりを牽引
ご紹介したように「名探偵コナン」は、昔から継続的な人気を誇る超人気作品ですが、劇場版を中心にさらなる盛り上がりを見せています。その背景には、安室透、赤井秀一、怪盗キッド、灰原哀などのサブキャラクターが活躍し、それぞれのキャラを「推し」にするファン層が増えていることもあると思われます。
ますます目が離せない「名探偵コナン」の魅力に、改めて注目してみてはいかがでしょうか。