【オタク用語解説】祭壇とは?ファンの行動を知ってコラボに活かそう!
アニメやキャラクターとのコラボ企画と切っても切れない「熱狂的なファン」、いわゆるオタク層の心理やファンの間で使われる言葉を解説します。
今回ご紹介するのは「祭壇」という言葉。アニメのコラボキャンペーンでは、コラボ限定のオリジナルグッズを景品や販売グッズとして制作することが多いですが、これらのグッズを飾って楽しむのが「祭壇」です。アニメファン以外にもアイドルファンなどの「推し活」のひとつとして定着しつつある「祭壇」とは何か?について解説します。
アニメやアイドルのファンが作る「祭壇」とは?
アニメやアイドルのファンが「推し活」のひとつとして、楽しむのが「祭壇」です。「祭壇」とは好きなアニメのキャラクターやアイドルの写真、グッズ、トレカ(トレーディングカード)などを集めてディスプレイしたコーナーのこと。お気に入りの写真やグッズでまとめられたコーナーが、まるで神仏をまつる祭壇のように見えることから、このように呼ばれるようになりました。
本サイトでは、以前の記事で「アクスタ(アクリルスタンド)」を紹介しましたが、ディスプレイしやすいグッズは、このような「お気に入りグッズを家に飾って楽しみたい」というニーズにマッチするアイテムというわけです。
「アクスタ」については、こちらの記事を参照してください。
アニメやアイドルのファンの中には、はじめから「『祭壇』を作ろう」とディスプレイする人もいれば「グッズを集めて飾っているうちに、結果的に『祭壇』っぽくなってしまった」という人もいます。いずれの場合も「集めたくなる」「飾っておきたくなる」ようなアイテムであることが、ファンの気持ちにマッチすることがわかります。
また、日常的にいつでも「推し」を眺めたい…というニーズのほかに、「推し」の誕生日など特別な日を盛り上げる要素としても「祭壇」は活用されます。熱心なファンの間では「誕生祭」「生誕祭」などと称し、「推し」の誕生日にグッズやケーキなどを飾り、イベントごととして楽しむ習慣も広がっています。
このようなイベントの様子は、写真を撮ってSNSにアップされるため、SNS上での話題性を高めることにもつながります。
「祭壇」推し活を応援するグッズや商品を展開する企業も
近年では、このような「お気に入りを集めた自分だけのディスプレイ」を応援するような商品やグッズも販売されています。
- 簡単に組み立てられる推しカラーの神棚ディスプレイ
推しの担当カラーが選べ、簡単に組み立てられる推しを祀る神棚風のディスプレイスタンドが発売されています。
参考:株式会社ドリームズのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000334.000026206.html
- SNSの声から生まれたという「推し活ワゴン」
「推し活グッズをまとめてコンパクトに収納できる」と好評を得たワゴン収納は、ユーザーの間でカラー展開が望まれていたそうです。SNSで推しカラーの投票を行い、商品化されたワゴンは、扉を閉じればすっきりした見た目になり、扉を開ければ「祭壇」のようにお気に入りのグッズを並べて楽しめる収納として人気を博しています。
参考:株式会社 DINOS CORPORATIONのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001504.000003084.html
- 本格的なお仏壇メーカーがつくる推し活向けの「推し壇」
若い世代の「手を合わせる習慣」を守りたいというコンセプトで、お仏壇メーカーも「推し」を飾るための商品を販売しています。国産ヒノキ材が使用された本格的な仕様で、20色に変化するLEDライトがついています。
参考:株式会社はせがわのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000028816.html
- 推しカラー&デコれるチョコBOX「推しごとチョコレート」
推しカラーのチョコレートBOXを自分でデコレーションし、実際にチョコを渡せなくても「推しに捧げる」バレンタインデーを楽しめる商品が販売されています。
参考:メリーチョコレート特設サイト
https://www.mary.co.jp/mary/valentine2024/oshiwata/
まとめ
ご紹介したように、アニメやアイドルのファンの中には、写真やグッズの「収集」や「自分だけのディスプレイ」を楽しみたいというニーズがあります。また、推しのお気に入りアイテムをいつでも眺めたい!という想いの先には、SNSなどで発信し、ファン同士で交流を楽しみたいという想いもあります。
企業が行うアニメやキャラクターとのコラボレーション企画でも、このようなファンのニーズや楽しみ方を参考にしてみてください。