外国人観光客に人気のアニメ聖地は?「体験価値」を生む人気スポット

円安の影響で、日本へのインバウンド観光客数がますます増加している昨今。
桜・京都・浅草・和食など定番の観光コンテンツの人気もさることながら、日本のアニメやゲームの影響で意外なモノ・場所の人気が高まっているケースもあります。
日本のアニメ・ゲームの世界観が感じられる意外な人気スポットから、海外ファンから人気を集めるコンテンツを探ってみましょう。

目次

訪日外国人旅行者数はコロナ前の8割まで回復

東京都内や観光地で、外国人観光客の方々を多く見かけるようになったと感じている方も多いのではないでしょうか。
日本政府観光局(JNTO)によると、2023年の訪日外国人旅行者数(推計値)は、2500万人超。コロナ禍以前(2019年)と比較して約8割まで回復していると言います。また、2022年の実績と比べると、2023年は2000万人以上増加していると言われており、訪日インバウンド市場はコロナ禍以前の以前の勢いに近づいています。

2023年12月の国・エリア別訪日客数
・韓国:78万2700人
・台湾:39万9500人
・中国:31万2400人
・香港:25万1100人
・米国:18万3200人
参照元:トラベルボイス(観光産業ニュース)

アニメやゲームで見た「日本らしさ」を求めて

このような訪日外国人旅行者に人気を集めているのがアニメやゲームのモデルとなった場所を訪れる、いわゆる「聖地巡礼」です。アニメやゲームを活用したインバウンド施策はコロナ禍以前からありましたが、動画配信サービスやSNSの普及などにより、日本コンテンツの海外での認知がより高まっている傾向があります。アニメやゲームを通して「日本」をイメージしてきた世代にとって、観光向けに作られていない何気ない風景や街並みにより魅力を感じるようです。
ある調査によると、訪日旅行で体験したいこと/体験したことの1位は「自然や風景の見物」であるものの、約20%の人が「ドラマや映画のロケ地・アニメの舞台の見物」の体験意向があり、実際の実施率はその半数程度です。しかし、「ロケ地・アニメの舞台の見物」などの実施率の低い活動は、活動によって支出した人の割合は比較的多いことが伝えられています。
つまり、コンテンツへの熱意を持って聖地を訪問する外国人旅行者の人々は、聖地周辺で消費活動を行う可能性が高いことがわかります。

参考:DBJ(日本政策投資銀行)・JTBF(日本交通公社) アジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査2023年度版

キャラクターとコラボしたインバウンド施策については、こちらの記事も参照してください。

トキオ・ゲッツがコーディネートしたアニメコラボツアーの事例もあります。
「HIS×進撃の巨人」コラボツアーの事例を以下の記事でご紹介しています。

外国人旅行者に人気のアニメやゲームの聖地とは?

では、訪日外国人旅行者の方々には、どのようなアニメ・ゲームの聖地が人気なのでしょうか。

  • 渋谷(『呪術廻戦』)
  • 下北沢(『ぼっち・ざ・ろっく!』)
  • 湘南・鎌倉(『スラムダンク』)
  • 箱根(『新世紀エヴァンゲリオン』)
  • 新宿・四谷(『君の名は。』)

その他、「一般社団法人アニメツーリズム協会2024」では、投票によって選定した「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」を公開しています。

一般社団法人アニメツーリズム協会2024WEBサイト
https://animetourism88.com/88navi

まとめ:訪日インバウンド施策でもコンテンツコラボに注目

近年、訪日外国人旅行者のなかでは「見る」「買う」だけでなく、そこでしかできない「体験」が求められていると言います。アニメやゲームなどのコンテンツを活かした旅の演出も、現地でしかできない「体験」を提供するものになるでしょう。
訪日インバウンドマーケティングに携わる方々は、アニメ・ゲームなどとコラボレーションした企画にもぜひ注目してください。

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