アニメコラボの効果とは?話題性・販促など目的にあった企画の組み立て方
企業の商品やサービスとアニメやキャラクターとのコラボレーション企画が当たり前に行われている昨今。コラボ企画の第一印象は華やかで、話題性のあるプロモーション手法に見えますが、実際、どのような広告効果が得られるのでしょうか。
この記事では、アニメ・キャラクターとのコラボレーション企画の効果と、目的に合った企画の組み立て方をご紹介します。
アニメ・キャラクターとのコラボレーション企画の効果
はじめに、アニメやキャラクターとのコラボレーションで得られる効果を一覧で紹介します。
1. 注目度の向上
人気のアニメやキャラクターとのコラボは、多くの人々の関心を引きます。たとえば、人気コンテンツのビジュアルを使用した広告や商品は、目に留まる機会が増えます。公開・放映、周年など作品の話題性の高まるタイミングに合わせてプロモーションを展開すれば、作品への注目との相乗効果でより注目度が高まります。
2. 話題性の向上
アニメやキャラクターとのコラボレーション企画は、メディアやSNSとの親和性が高く、話題として取り上げられやすくなります。ユーザー間での共有や拡散が促進されるため、自然と広がりやすくなります。また、ファン層のコンテンツ情報をフォローする視点をプロモーションへ誘導することができます。
3. コンテンツファン層の取り込み
アニメやキャラクターのファン層をターゲットにすることで、通常ではアクセスしにくい新しい顧客層にリーチできます。コラボ限定の商品やキャンペーンなどは、ファン層の興味を引きやすく、商品・サービス単体では得られなかった新規層へのアプローチを可能にします。
4. 販売促進
コラボグッズや限定商品の販売は、特に短期間での売上増加に寄与します。特に限定性が高い商品は、ファンの購入意欲を刺激しやすいため、売上が大きく伸びる可能性があります。コラボデザインのノベルティを景品としたキャンペーンなどは、この効果を得られる代表的な施策です。
5. ブランドイメージアップ
人気キャラクターとのコラボは、企業や商品のブランドイメージを刷新し、新たなイメージを形成する手助けとなります。コラボしたコンテンツが持つイメージや親しみやすさを商品・サービスに連動し、イメージアップが図れます。
6. 集客・来店促進
コラボイベントや特典キャンペーンを実施することで、店舗や施設への来客数を増やすことができます。また、特定の店舗でしか購入できないコラボ商品を販売することで、来店を促します。
7. 店内・施設内回遊促進
コラボ企画に関連した展示や体験型イベントは、来店者が店内や施設内を回遊する動機づけになります。例えば、キャラクターのスタンプラリーや特設コーナーなどが効果的です。
8. 棚割・フェイス数増加への貢献
人気のコラボ商品は、小売店での棚割やフェイス数の増加に貢献できる可能性があります。これは、店舗側も話題性のある商品を前面に出したいと考えるためです。また、人気コンテンツのビジュアルが付いた商品は、店頭で消費者の目を引くことにもつながります。
9. ホームページ・SNSへのアクセス数アップ
コラボレーション情報をウェブサイトで公開することで、興味を持ったユーザーがサイトを訪れる機会が増えます。特に詳細な情報や限定コンテンツが提供される場合、アクセス数の増加が期待できます。また、SNSへのアクセス、リポストやいいねなどのアクション、フォロワー数を増やすことにもつながります。
目的に合ったコラボ企画の組み立て方
次に、各効果を得るのに適したコラボ企画の施策例をご紹介します。
一般的には、企画の目的に応じてこれらの複数の施策を組み合わせて、企画の全体を構成するのがおすすめです。
実際には、コンテンツや版権元の意向、予算等によってできること・できないことがありますが、目的の効果を得られる施策をバランスよく組み合わせることが着実な成果を得られる秘訣となります。
※文中で紹介する参考事例はトキオ・ゲッツのコーディネート事例ではありません(スーパーホテル様の事例を除く)。
1. 注目度の向上
- コンテンツ選定(ターゲットに合ったコンテンツ選び)
- コラボ広告
- SNS企画
2. 話題性の向上
- コンテンツ選定(意外な組み合わせ、実施タイミング)
- オリジナル性・限定性の高いコンテンツ(コラボ動画など)
- SNS上でのユーザー参加型企画
3. コンテンツファン層の取り込み
- コンテンツに合ったコンセプト(ファン心をつかむ)
- オリジナル性・限定性の高いコンテンツ(コラボ動画など)
- オリジナル性・限定性の高い商品(コラボ商品)
- オリジナル性・限定性の高いノベルティ
- コンテンツ公式SNS・WEBでの発信(告知協力)
4. 販売促進
- コラボノベルティを景品としたクローズドキャンペーン
- オリジナル性・限定性の高い商品(コラボ商品)
5. ブランドイメージアップ
- コンテンツ選定(商品・サービスイメージにマッチ)
- コラボビジュアルの作り込み
- メッセージ性のあるコンセプト(◯◯を応援、感謝など)
6. 集客・来店促進
- 特定の場所でしか実施しないイベント
- 特定の場所でしか販売しない商品
7. 店内・施設内回遊促進
- スタンプラリー
- フォトブース
- クイズラリー・謎解き
- パネル展示
8. 棚割・フェイス数増加への貢献
- コラボビジュアルを使用したパッケージ
- コラボビジュアルを使用したPOP
- 店舗限定キャンペーン
9. ホームページ・SNSへのアクセス数アップ
- オリジナル性・限定性の高いコンテンツ(コラボ動画など)
- フォロー・リプライキャンペーン
狙った効果を得られるようなコラボ戦略を
アニメやキャラクターとのコラボ企画は、話題性や注目度が先行し、実質的な効果の是非がわかりにくい側面があるのも事実です。また、コラボ企画は企業側の一方的な希望だけですべての企画を実現できるものではなく、コンテンツや版権元側の意向を汲む必要もあります。両者がWin & Winの関係になるようすり合わせながら、狙いに合った効果を得られるような施策を組み立てることが大切です。