オリ・パラでも日本のアニメやゲームが話題に!海外で存在感を示す日本のアニメ&コンテンツ特集
8月に無事終了した東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会では、海外選手の「日本コンテンツ愛」も随所で話題になりました。
メディアなどに特に多く取り上げられたのは、新体操団体総合でウズベキスタン代表が「セーラームーン」をイメージした演技を披露したことです。日本のアニメ、ゲーム、マンガなどのコンテンツが世界で愛されていることがよくわかるできごとでした。
21年現在、新型コロナウィルスの影響でインバウンド需要は停滞していますが、来年こそは少しずつ回復の兆しが見えるのではないでしょうか。そこで今回の記事では、王道アニメから意外な人気作品まで、海外で人気の日本コンテンツをご紹介します。
オリンピックで見かけられた日本のアニメに関する話題は?
冒頭でご紹介したように、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会では、海外選手や海外の視聴者の人々が日本のアニメ・ゲーム・マンガをよく知っていることがわかるエピソードが多数ありました。まずは、その一部をご紹介します。
●新体操団体総合でウズベキスタン代表が「セーラームーン」をイメージした演技を披露
●アメリカの砲丸投げ選手、ペイトン・オッターダールさんが
「ONE PIECE」フランキーの“Suuuuupeeeeer”なキメポーズを披露
●男子400メートルリレーの登場ポーズで中国選手は「かめはめ波」、
ドイツ選手は「ジョジョ立ち」!?
●クライミング競技中に映りこんだお台場「ガンダム」が海外ニュースで「トランスフォーマー」と間違われ、世界のアニメファンから突っ込まれる
上記のニュースからは、海外選手やファンの皆さんが日本のアニメやマンガをよく知っており、愛着を持って表現してくれることがよくわかります。「クールジャパン」や「日本のアニメが海外で人気」といったニュースを見てもピンと来ない方も、世界規模のイベントで共通の話題として共有されている日本コンテンツのパワーを改めて実感したのではないでしょうか。
海外で人気の日本のアニメは?
では、海外で人気の日本のコンテンツにはどんなものがあるのでしょうか?
前述のニュースにも登場した超有名アニメから、意外な人気コンテンツまで、海外で人気&知名度の高い日本コンテンツを一挙にご紹介します。
世界で人気の日本コンテンツ【メジャー系】
はじめにご紹介するのは、誰もが知る超有名作品であり、世界でも人気のコンテンツです。
●ドラゴンボール
言わずと知れた鳥山明先生の大人気作品。コミックの発行部数は全世界で累計2億6,000万部を突破しているそうです。
●進撃の巨人
2021年の4月に原作がついに完結。海外向けアニメチャンネルMyAnimeListでは、TVアニメ「進撃の巨人」The Final Season第1話が、アニメ作品歴代1位の視聴数を記録。YouTubeで公開されたオープニング映像には、アメリカ、インドネシア、台湾、フランスなど海外ファンからのコメントが溢れています。
参考元:アニメレコーダー
●セーラームーン
累計発行部数は全世界で3,000万部。2022年には30周年をむかえます。フィギュアスケートのメドベージェワ選手や、歌手のビリー・アイリッシュなど、海外セレブのファンが多いことでも有名です。
●ファイナルファンタジー
東京オリンピック開会式にゲーム音楽が使われるなど、日本のゲームは海外のファンからにも非常に人気です。2021年5月、オンラインデジタル開催となったファンイベント「FINAL FANTASY XIV Fan Festival」には、世界中からファンが参加しました(それ以前のイベントは、日本・北米・欧州のリージョン別に開催されていました)。
参考: FINAL FANTASY XIV Fan Festival
世界で人気の日本コンテンツ【コア系】
次にご紹介するのは、誰もが知っている…というわけではないものの、一部のファンのなかで、長年に渡って支持され続けているコアファン向けコンテンツです。日本では一般的にその人気が知られていなくても、海外での支持が高い意外な作品もあります。
●Fate/Grand Order
「Fate(フェイト)」シリーズのひとつとして制作されているスマートフォン向けゲーム作品。2019年からはアニメ放送や映画公開も行われています。もともと同人誌界から日本国内のサブカルチャーとして人気作となった同シリーズは、アプリゲームとして東アジア、東南アジア、北米、オーストラリアなどに進出し、世界的人気コンテンツとなりました。
●ソードアート・オンライン(SAO)
小説(ライトノベル)からはじまった同作は、アニメ、ゲーム、コミックなどのメディア展開を経て大人気に。原作小説の発行部数は全世界で2,200万部を突破。シリーズ累計発行部数の約35%は海外が占めていると言われています。2017 年に公開されたアニメ映画「劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」は、日本公開からわずか1カ月ほどで米国・カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコ、韓国、シンガポール、マレーシア、フィリピン、タイ、ドイツ、フランス、イギリスなど世界主要都市で公開され、好調な興行成績を記録しました。
●PERSONA(ペルソナ)シリーズ
RPGゲームのペルソナシリーズは、近年ではTVアニメ化、映画化、舞台化などさまざまなメディア展開がされており、拡大を続けている作品です。2021年9月から来年の9月まで25周年イヤーとしてさらに注目度もアップ。「ペルソナ5 ザ・ロイヤル」は日本・アジアで該当期間内の売り上げ上位にランクイン、PlayStation Partner Awards 2020 Japan Asia」の「PARTNER AWARD」と「THE GAME AWARDS 2020」においても「BEST ROLE PLAYING」を受賞しています。
●鋼の錬金術師
2001年から2010年まで『月刊少年ガンガン』で連載され、アニメ化とともに大人気となった同作は、今年で連載20周年。コミックスは全世界シリーズ累計8,000万部を超え、世界的にも人気の作品となっています。新作スマホゲームの制作も発表され、改めて注目が集まっています。
●パックマン
1980年代に登場したアーケードゲームを起源とするパックマン。海外のゲームファンからは根強い人気を誇っています。2015年に公開されたアメリカ映画「ピクセル」はパックマンなどの80年代ゲームキャラクターがモチーフになっています。また、2010年にGoogleがトップページロゴ部分を期間限定でパックマンのゲーム画面にしたところ、期間中に約500万時間もプレイされたという研究があるそうです。
参考元:CNN style
まとめ
ご紹介したコンテンツのなかには、日本でも誰もが知る人気作品もあれば、ちょっと意外な作品もあったかと思います。
2022年、海外プロモーションやインバウンド施策が推進できる状況であることを祈りつつ、海外で人気の日本コンテンツ情報にアンテナを張ってみてはいかがでしょうか。
▼このページを見た人におすすめの記事
『進撃の巨人』ライツ担当者様に聞く!コラボ検討のポイントと期待する企画