平成レトロ・Y2Kブームであの懐かしキャラの人気が復活!?
少し前から「昭和レトロ」と称し、「昭和っぽさ」を感じるデザインやファッション、音楽が注目されていました。
このようなレトロブームはさらに近年寄りに移行しており、最近では「平成レトロ」「Y2K」などと言い、10代~20代の若い世代の間で平成時代に流行したファッションなどを取り入れる動きが出ています。
そんななか、キャラクターやおもちゃの分野でも平成時代にはやった懐かしい商品が注目されています。現在幼い子供を育てる20代~30代ヤングファミリー層が、平成に流行したおもちゃを親子で楽しむなどの動きも出てきています。
今回の記事では、そんな平成レトロブームで注目されるキャラクターやおもちゃに注目してみましょう!
平成レトロブームとは?
平成レトロとは、主にZ世代(10代~20代)と呼ばれる若い世代の間で注目されている、平成時代に流行したファッションやモノのことです。なかでもZ世代が生まれていない1990年代や幼児期だった2000年代初期にはやった文化が、自分たちが知らない「平成初期カルチャー」として新鮮さを感じられているようです。
「昔の平成っぽい」新鮮さを感じられるものとして、ギャルファッションやルーズソックス、プリクラ、ガラケー風の画像加工やスマホケースなどが注目されています。
Y2Kファッションとは?
欧米のファッションでもトレンドとなったY2Kとは、2000年代に移行する時期のこと。Kは1000を表しています。パリス・ヒルトンなど、海外セレブが着こなしていたカラフルなファッションや短いトップスなどが人気です。世界的に人気の高い韓国の女性アイドルグループもこのようなファッション(ミニスカート、厚底の靴、おなかの出る短いトップスなど)を着こなし、若い世代の憧れを集めています。
キャラクターやおもちゃなどコンテンツ分野にも平成レトロのきざし
アニメやキャラクターなどコンテンツ分野でも、このような平成懐古の動きが出てきています。
たまごっち
1996年に発売され、大人気となった携帯型育成ゲーム「たまごっち」は2021年の発売25周年にあわせて「Tamagotchi Smart(たまごっちスマート)」を発売。スマートウォッチのように腕につけられるウェアラブル型となり、画面タッチやマイク入力でキャラクターとコミュニケーションが取れるよう進化しています。
また、従来の「たまごっち」も「呪術廻戦」など人気コンテンツとのコラボ商品を多数販売。手間をかけて世話をする「アナログ感」が新鮮に映り、人気が再燃しています。
シルバニアファミリー
リスやうさぎなどの小動物をモチーフにした人形とドールハウスで人気を博したシルバニアファミリー。1985年に登場し、子どもたちに長く愛され続けているおもちゃですが、近年ではシルバニアファミリーをSNSにアップする写真撮影に使う大人ファンが増えています。かわいい世界観を作って撮影したこだわりの写真をSNSにアップする人もいれば、好きなアイドルグループに見立てて衣装を着せた人形の写真をアップする人も。写真映えの良さ、自由な楽しみ方ができること、コレクター性が高く個々のこだわりを表現しやすいことが大人ファンの心をつかんでいるポイントです。
若い世代に人気のファッションビルでシルバニアファミリーのカフェが展開されています。
ミニ四駆
1980年代の「ダッシュ!四駆郎」、90年代の「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」などの連載マンガと改造を楽しめるカスタマイズ性で一大ブームを巻き起こしたミニ四駆。2021年にはコロコロコミックで新連載「MINI 4 KING」も始まり、第四次ブームともいえる大人世代を巻き込んだ新たな盛り上がりを見せています。かつてミニ四駆を楽しんだ層が親世代となり、親子で熱中できるところに人気の秘密がありそうです。
ミニ四駆は誕生40周年。記念のイベントも開催が予定されています。
平成中期にタイムリープ「東京リベンジャーズ」
マンガ・アニメ・実写映画で、女性を中心に大人気となっている「東京リベンジャーズ」(通称・東リベ)。リバイバル系のヒット商品とは異なりますが、同作は主人公が過去を変えるため、ヤンキーだった時代(2005年・平成17年)にタイムリープするストーリーです。人気の理由は平成レトロ要素だけではありませんが、今は少なくなっている昔のヤンキー文化・不良文化が新鮮な魅力となっています。
このように、平成レトロを感じさせるコンテンツやキャラクターは、平成前期を知らない若い世代にとっては新鮮に、30代以降の若い親世代にとっては懐かしさもある子どもと一緒に楽しめるものとして人気を集めています。長く愛され続けるキャラクターやコンテンツは、幅広い世代に認知が高いこともコラボ企画にとっては魅力のひとつです。ぜひこのようなトレンドを販促企画に活かしてみてはいかがでしょうか。
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