キャラクターとコラボした訪日インバウンドプロモーション事例
2024年に予定されている出来事から、強化が予想される販促テーマに関連したトピックをお届けします。
2024年は全国で新しいホテルの開業予定が多くあり、テーマパーク(新施設や新エリア)の開設も予定されています。インバウンドプロモーションへの投資がさらに加速することが考えられることから、この記事ではキャラクターとコラボした訪日インバウンド事例をご紹介します。日本のポップカルチャーを代表するアニメやキャラクターはインバウンド施策とも好相性です。事例をチェックし、人気コンテンツの情報収集や施策アイディアのヒントにお役立てください!
訪日外客数は感染症流行前の水準に回復
日本政府観光局(JNTO)が2023年11月に発表した日外客数は、2019年同月比100%を超え、新型コロナウイルス感染症拡大による行動規制以前の水準まで回復していると言われています。
円安の影響もあり、日本が「お得な」旅行先になる中、観光客のニーズも多様化しています。さまざまなきっかけから日本に興味を持った旅行者を集客する施策が必要ですが、そのフックの一つになるのがアニメやマンガ、ゲームなどのコンテンツです。実際、コンテンツを観光資源としたインバウンドプロモーションはさまざまな分野で行われており、今後はさらにその需要が増すと考えられます。
アニメツーリズム・聖地巡礼・地方誘致
アニメやキャラクターを活用した訪日インバウンド施策として、真っ先に思い浮かぶのは「聖地巡礼」ではないでしょうか。
アニメやマンガの舞台になった場所を訪問する「聖地巡礼」は、地方へ観光客を誘致する施策としても多く行われるようになりました。
また、聖地(作品の舞台)以外にも、作者の出身地やゆかりの地に対し、アニメやマンガをフックに集客する施策や、限定ボイスなどを聞きながらアニメのキャラクターとともに旅をするコラボツアーも実施されています。聖地はもちろん、聖地でなくとも、工夫しだいでコンテンツとコラボした旅のアイディアを見出すことができそうです。
※トキオ・ゲッツのコーディネート事例です。
ホテルとアニメ/キャラクターのコラボレーション
近年では、アニメ/キャラクターとコラボレーションした客室を展開するホテルが増えています。日本国内「推し活」ブームの背景から、同じ趣味を持つファン同士で楽しめる宿泊プランを提供する狙いがある一方で、海外からの観光客を意識し、世界的に有名なキャラクターやコンテンツとのコラボルームを提供している事例もあります。
観光客は旅先でのスペシャルな「体験」を求めると言われる中、日本ならではのコンテンツを活用したコラボルームは、宿泊体験の価値を高めるフックになりそうです。
詳しくは以下の記事を参照してください。
伝統文化・和テイストとアニメ/キャラクターのコラボレーション
日本の伝統文化(工芸品やアートなど)や和風のデザインも海外観光客から定番人気のアイテムです。近年では、アニメとコラボした伝統工芸品が登場するほか、キャラクターグッズに和風のデザインを取り入れたものが人気を集めています。
アニメコンテンツ×浮世絵(浮世絵工房|有名作品とコラボした浮世絵木版画の通販サイト)
ポケモン×和柄グッズ
お土産品とアニメ/キャラクターのコラボレーション
和風テイスト以外にも、アニメやキャラクターを活用したちょっとしたお土産品は大人気です。
アニメのキャラクターになりきれるユニークなフェイスマスクや、手軽に購入できるお菓子缶など、土産品として購入しやすいアイテム×アニメ/キャラクターで付加価値を高めている例が見受けられます。
アートマスクシリーズに「ドラえもん」デザインが登場 | 株式会社サン・スマイルのプレスリリース :
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000374.000012773.html
『エヴァンゲリオン』×Cake.jp オリジナル自動販売機が羽田空港第2ターミナルに登場! | 株式会社Cake.jpのプレスリリース :
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000474.000015685.html
まとめ
上記でご紹介したように、訪日インバウンドプロモーションへのアニメ/キャラクターの活用は、さまざまなアプローチがあります。
観光業界にはオーバーツーリズムなどの課題もありますが、日本に「好印象」を持ってもらうきっかけとしてアニメ/キャラクターの力を借りるというのもひとつの選択肢ではないでしょうか。