オタクに刺さるグッズ企画とは!?「わちゃわちゃを愛でたい」ファン心に寄り添う「わちゃぬい」開発者にインタビュー

今回は、好評のインタビュー企画の番外編!トキオ・ゲッツが手掛けるアニメグッズの自社ブランド「わちゃちゃ」の開発担当者に、ブランドのコンセプトや新シリーズ「わちゃぬい」の制作背景について語ってもらいました。
トキオ・ゲッツでは、アニメ・漫画・ゲームなどのコンテンツが大好きなスタッフが、コラボプロモーションや商品の企画を発案しています。自身もコンテンツファンだからこそできる、ファンの方々の心に寄り添った企画・制作の舞台裏を、ぜひご覧ください。

目次

ファン心に寄り添ったアニメグッズ開発

株式会社トキオ・ゲッツは、アニメや漫画、ゲームなどのエンタメコンテンツを活用した企業プロモーション、イベント、商品企画などをコーディネートする代理店です。近年では一般的になった企業とアニメ等との「コラボ企画」ですが、トキオ・ゲッツは25年以上も前からその企画・コーディネートを専門的に手掛けています。
そんなエンタメコラボ企画のベテランともいえるトキオ・ゲッツが大切にしているのは、エンタメ愛をビジネスとして昇華させること。当社スタッフにも、さまざまなジャンルの「オタク」が在籍しています。
トキオ・ゲッツでは、そんなエンタメをこよなく愛するスタッフだからこそできるモノづくりを目指し、自社製品の企画・開発・販売も手掛けています。最新の商品としては、オリジナルグッズブランド「わちゃちゃ」の新たなシリーズとして、ぬいぐるみの「わちゃぬい」が誕生!ファン界隈で「真実のぬい」とのお声をいただくほど、好評をいただいています。
「わちゃちゃ」シリーズの企画・開発者であるイベント企画開発事業部・小田に、新シリーズのコンセプトや開発秘話を紹介してもらいました。

アニメや声優が大好きなスタッフが企画を担当

トキオ・ゲッツ編集部(以下、編集部):
はじめに、小田さんが所属している部署では、どのような事業を展開しているのか教えてください。

トキオ・ゲッツ 小田(以下、小田):
私は、トキオ・ゲッツのイベント企画開発事業部という部門に所属しており、主に2つの企画を担当しています。
ひとつは自社主催イベントである「リバコメ!!のプロデュースです。「リバコメ!!」はリバイバル・コメンタリーの略で、長きにわたって愛される作品をリバイバル上映し、ゲストの生コメンタリー付きで振り返るイベントです。よい作品を過去のものにせず、一緒に推したい仲間とともに、新たな魅力を再発見できる場として、これまでに13作品のイベントを開催しています。
もうひとつは、自社で企画・開発・販売するオリジナルグッズの制作進行管理です。版権元との交渉やデザインのプロデュース、製造工場とのやりとり、販売管理まで一貫して担当しています。

【リバコメの様子】

引用元:X/【公式】リバコメ!!@revacomme

>リバコメ!!公式サイト https://revacomme.com/
>トキオ・ゲッツのグッズ販売サイト「TG MALL」 https://tokyogetsmall.com/

編集部:
小田さん自身もアニメや声優の熱烈なファンだと思いますが、日ごろはどんな推し活をしていますか?

小田:
私は、2次元と3次元にそれぞれ推しがいます。2次元は、あるアプリゲームで、そこそこ課金をしながら楽しんでいます。
3次元は、いわゆる「声優オタク」で、中学生のころからいろいろな声優さんを応援してきました。今では声だけで、どの声優さんが演じているのかわかるくらいです! 中でも15年以上応援しているある声優さんは、作品のイベントやライブなどにもすべて参加しています。

トキオ・ゲッツ イベント企画開発事業部 小田

編集部:
小田さんの作品や声優さんに関する知識の豊富さが、商品やイベントの企画にも活きているんですね!

小田:
そうですね! 同じファンとして「自分だったら、こんなものがほしい」「こんなイベントに参加したい」という発想を企画に活かすようにしています。オタクの気持ちがわかる「企業の中の人」というイメージです。

「わちゃちゃ」ブランドから新商品「わちゃぬい」が誕生!

編集部:
このたび、トキオ・ゲッツが開発するグッズの新シリーズとして「わちゃぬい」が発売されますね。
この「わちゃぬい」が属するブランド「わちゃちゃ」とは、どんなブランドなのか教えてください。

小田:
「わちゃちゃ」は、当社が開発する商品のなかでも、ミニキャラをメインとしたブランドです。「手つなぎシリーズ」「おしごとシリーズ」など、いくつかのデザインコンセプトがありますが、共通しているのはキャラクターの「わちゃわちゃ」した楽しさ・かわいらしさを表現している点です。ブランド名は「わちゃわちゃ」を短くして「わちゃちゃ」としました。
このブランドでは、ただミニキャラというだけでなく、ファンの方々が付加価値を感じられるデザインやアイテム選定にこだわっています。
ミニキャラの表情やポーズは私が下絵を考え、すべてオリジナルでイラストレーターさんに描いてもらっています。
アイテムとしては、好きなキャラクターを組み合わせて飾れる「手つなぎアクリルスタンド」や、アレンジしやすい「フレークシール」など、好みに合わせて楽しみ方が広がるグッズを商品化してきました。

【わちゃちゃブランド商品の様子】

引用元:X/【公式】わちゃちゃ(WA-CHA-CHA)@wachachatoys

編集部:
ファンの方々にとって、キャラクターが「わちゃわちゃ」している様子は、やはり魅力的なものなのでしょうか?

小田:
そうですね、好きなアニメや漫画のキャラクター同士が「わちゃわちゃ」している様子は、ファンとしても見たい姿だと思います。そのほかにも「このキャラとこのキャラが仲良くしているシーンが見たい!」など、ファンの想いを汲み取り、「公式としてやるには、こんな方法であれば作れそうだな…」といった発想で商品開発に取り組んでいます。

編集部:
自身もファンだからこそわかる感覚が活かされているのですね!
その「わちゃちゃ」ブランドの新シリーズとして、ぬいぐるみ「わちゃぬい」が発売されましたが、こちらはどんなコンセプトの商品ですか?

小田:
アニメやゲームのファンの間では、手作りグッズとしても、購入グッズとしても「ぬいぐるみ(通称:ぬい)」がとても人気です。私自身も、もともとフィギュアの洋服や小物を作るのが好きで、その後、ぬいぐるみを素体から作るようになりました。
そんな人気アイテムのぬいぐるみを商品化するにあたり、コンセプトとして考えたのは、大きなぬいぐるみと小さなぬいぐるみをセットにした「ニコイチ」の商品にすることです。
例えば、現在発売中のアニメ『ぶっちぎり?!』の「わちゃぬい」は、大きなぬいぐるみの胸の位置に小さなぬいぐるみが磁石でくっつく仕様で、抱っこをしているように見えます。また、現在開発中の『黒執事 -寄宿学校編-』のわちゃぬいは、大きなぬいぐるみの両手の輪の中に小さなぬいぐるみが収まる仕様になっていたりと、仕様が少し変わることもありますが、共通しているのは取り外しできることです。2つのぬいぐるみを別々に飾ったり、好みのアイテムを抱えさせたり、自由に楽しめるのが特徴です。

TVアニメ『ぶっちぎり?!』オリジナルグッズ わちゃぬい 真宝&荒仁

編集部:
なるほど!自分の好みに応じて、無限大の遊び方が楽しめるところがポイントですね。

サンプルを自ら作り、理想の形に

編集部:
当社としては初めてのぬいぐるみ制作にあたり、苦労した点はありましたか?

小田:
この商品は、中国のぬいぐるみ工場に制作してもらっているのですが、工場とのやりとりには時間がかかりました。ぬいぐるみは基本的に、正面・横・後ろの三面図のイメージをもとに形を作っていくのですが、こちらのイメージを伝えるのに苦労しました。

TVアニメ『ぶっちぎり?!』オリジナルグッズ わちゃぬい 真宝&荒仁(イメージ)

先方も真摯にやっていただいているのですが、なかなか思っていたような形ができなかった時には、自分でぬいぐるみのサンプルを作り、見てもらうこともありました。最終的には、左右の目の間を何センチにするかなど、細かいところまでこだわって調整してもらいました。

ファンの方々から、うれしいコメントも続々!

編集部:
そんなこだわりの詰まった「わちゃぬい」ですが、売れ行きやファンの方々からの反応はいかがですか?

小田:
おかげさまで、当初予想していたより多くの数のご注文をいただいています。現在、新しい作品の受注も開始していますが、そちらも初動でご注文が伸びており、好調なスタートを切っています。
お客様からもX(旧Twitter)などで、たくさんのコメントをいただきました。うれしいことに「かわいすぎる!」や「オタクの需要を具現化したぬい」などのコメントをいただいたり、「わちゃぬいってなに?」と興味を持ってくれたりする様子が感じられます。
中には、わちゃぬいのミニキャラを二次創作のイラストに使ってくれる方もおり、楽しんでいただけている様子が感じられてとても嬉しいです!

「わちゃちゃ」ブランドの今後

編集部:
今後、「わちゃちゃ」ブランドや「わちゃぬい」シリーズで、どのような展開を目指していますか?

小田:
ブランドを立ち上げて約1年が経ちましたが、まずは「わちゃちゃ」や「わちゃぬい」のことをもっと多くの方に知っていただくことが大切だと考えています。
そのうえで、今後もいろいろな作品のグッズを作っていきたいです。将来的には、誰もが知るようなグッズシリーズ、グッズブランドに成長させることを目指しています。

【アニメ『黒執事 -寄宿学校編-』わちゃぬい(セバスチャン&シエル)が受注受付中!】

引用元:X/【公式】わちゃちゃ(WA-CHA-CHA)@wachachatoys

編集部:
読者の方々にも、トキオ・ゲッツのエンタメビジネスにかける想いや、ファンの心を大切に、丁寧に企画に取り組む姿勢がご理解いただけたのではないかと思います。
小田さん、ありがとうございました!

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